けん玉の種類


日本のけん玉:認定けん玉

 公益社団法人日本けん玉協会が定めた規格通りに製造し認定されたけん玉は「認定けん玉(競技用けん玉)」と呼ばれます。 同協会が定める級位段位検定にも使用できるこの品質高いけん玉は日本国内において広く普及しており、専門店ではない普通のおもちゃ屋さんの店頭にも並んでいます。

 特殊加工けん玉が流行している海外でも一定の人気を得ているほど遊びやすいけん玉で、最初に買う1本として胸を張っておすすめできます(僕が最初に買ったけん玉もこれです)

 名前が似ている「推奨けん玉」というけん玉もあります。認定けん玉に匹敵する品質と遊びやすさを持っていますが、規格が異なるため「推奨品」として区別されます。こちらは10級~準初段までの検定に使用できます(初段以降の段位認定には使用できません)

 

<認定製造メーカーと商品名>

・山形工房「大空シリーズ」

・エイチアルファ「TK-16 master」

※認定けん玉に分類される博進社「新富士」は製造終了となりました。 現在は非認定けん玉「みんなのけん玉 富士」が販売されており、使い心地は新富士とほぼ同じとのことです。

(情報提供:博進社 Twitter担当 松本様)



海外のけん玉:エクストリームけん玉

 海外から逆輸入されたけん玉は「エクストリームけん玉」「スポーツけん玉」「ストリートけん玉」と呼ばれています(どれも通称です)

 基本形状は日本のけん玉と大差ないように見えますが、細部には現代的なアレンジが加えられています。いくつか例を挙げると…

・玉や皿にすべり止め加工が施されている

・玉に視認しやすい模様が描かれている

・皿のサイズに差がない (すべての皿、または大皿中皿のサイズが同じ)

・ひもの穴が胴を貫通している(裏通し)

・ひもの穴がけんを操りやすい位置に空けられている

・希少性の高い木材が使用されている

 …など。いま最も人気のある、まさに新時代のけん玉です。

 

<代表的なメーカー>

KendamaUSA, KROM Kendama, Sweets Kendamas, Terra Kendama, Sol Kendama, CATCHY, DUNCAN



プラスティックけん玉

 玉とけんの一部、または全てがプラスティックで出来ているけん玉もあります。木製よりもすべりやすい 、壊れやすい、見た目が安っぽい、ガチャガチャした音がうるさい、使用時のバランス感が木製と違いすぎる…といった理由から避ける人も少なくないジャンルですが、近年これらの欠点を克服したプラスティックけん玉が現れ始めました。

 CATCHYの「CATCHY LED」は発光機能の搭載と剛性の確保を両立したけん玉で、何度か落としたくらいでは壊れる気配すら見せません。

 皿にシリコン製のクッションを埋め込むことですべり止めと消音の効果を狙った「CATCHY AIR」というモデルも存在します。

 DUNCANの「CHAMELEO」は着脱可能なシリコン製のカバー(サイレンサー)を皿にかぶせるという新しいすべり止め方法を持っています。

 そして日本、バンダイの「ケンダマクロス」は玉も皿も交換可能。大きいサイズのものを使うもよし、ラバーコーティングされているものを使うもよし。カスタマイズ性の高さはトップクラスです。

 プラスティックけん玉のプレイアビリティは木製に迫るところまできています。木製で一通り技を覚えたらプラスティックけん玉にも手を出してみると面白いと思います。



企画もの・非認定のもの・激安のもの

 けん玉作りのノウハウを持たない企業が作ったけん玉は全体のバランスが悪く遊びにくい場合が多いです。

 グッズとして作られたけん玉では特に顕著で、中には玉が楕円になっていたり、紐が短すぎて中皿に玉を乗せることができないものもあります。一見よくできているように見えて微妙に皿が小さい(乗せるのがシビアな)ものもあります。

 こういったけん玉はグッズとして割り切るか、経験者がネタのひとつとして遊ぶものです。間違っても「最初の1本」として選んではいけません。最初の1本にはきちんとしたメーカー製のものを選びましょう。

 



けんの構造について

【分離型・クラシック型】

 けんが「けん(本体)」と「皿胴」に分かれるタイプで、ほとんどの日本製けん玉がこの構造を採用しています。日本古来の構造という意味合いから海外では「クラシック」と名の付くモデルにこの構造が採用されています。

 分離可能な構造のためプレイ中に分解してしまうことがあります。こまめに嵌め合いを確認するか、木工用ボンドで接合部を軽く接着するなどの対策を施しましょう。


【貫通型】

 主に海外製のけん玉が採用している構造です。けんと皿同が中空の金具で固定されており、基本的に分解は不可能。金具の穴がけんを貫通しているためひもの交換が容易であるほか、この構造を活かしたトリックが行えるなどの特徴を持っています。

 金具の出来が悪いもの(はずれ個体)に当たった場合、バリによってひもが切れやすくなることがあります。ひもが切れやすい個体に当たった時は金具を超細目のやすりで均すか、ひどい場合は購入店に相談しましょう。



玉の塗装について

【無垢・未塗装】

 塗装が施されていない状態です。「ナチュラル」とも。

 

【普通塗装】

 木材用の塗料で着色されている最も一般的な仕上げです。ツルツルした手触りで、特殊な機能はありません。単色、シースルー、グラデーション、蛍光、蓄光、模様などバリエーションは様々。

 

【すべり止め】

 目の粗い粒子が含まれた塗料や着色された液化ゴムが吹きつけられた(ラバーコーティングされた)仕上げです。玉の上にけんを乗せる「静止系」にきわめて強く「灯台」や「月面着陸」の習得、その先にある高難易度トリック習得の助けになります。塗膜が軟質なため剣先を何度もぶつけるとコーティングの一部が剥離することがあります。