ヨーヨーの基本トリックを覚えよう


ストリングの調節

 練習を始める前にストリングの長さを調節しましょう。

①ヨーヨーを床に置き、ストリングを持ってまっすぐ立つ。

 

②おへそ~おへその10cm上くらいの位置でストリングを二つ折りにする。

 

③二つ折りにしたストリングを固結びする(デッドホールの完成

 

④ヨーヨーから伸びていない方の余分なストリングをカットする。

 



ヨーヨーの持ち方

①ストリングの先にある輪(デッドホール)の中にストリングを通し、大きさが調節できる輪(フィンガーホール)を作る。

 

②フィンガーホールを利き手の中指、第一関節と第二関節の中間に通し、しっかりと固定させる。

 

③ストリングの巻き方向を確認してヨーヨーを持つ。利き手が右の場合、自分から見て数字の6のような形になっていればOK(左の場合は逆。dのような形になる)

 

④軽く握り込むようにしてヨーヨーを持つ。



解説中に出てくる用語

TH(スローハンド)

 ヨーヨーを持ち、投げる方の手のこと。

FH(フリーハンド)

 ヨーヨーを持っていない方の手のこと。

スロー

 ヨーヨーを投げる動作のこと。

スリープ

 ヨーヨーを空転させること。

マウント

 ヨーヨーをストリングの上に乗せること。

フロントスタイル

 グラビティ・プルやブレインツイスターの様に「前方向(タテ方向)」にスローして行うトリックのこと。

サイドスタイル

 ブレイクアウェイやトラピーズの様に「横方向」にスローして行うトリックのこと。


トリックをプレイしてみよう

使用ヨーヨー:ダンカン「イーグル1」

グラビティ・プル

①手のひらを下にしてヨーヨーを構える。

②ヨーヨーを離す。

③ヨーヨーがストリングの先に達したらTHを上に軽く引く。

④THを引くタイミングが合っていればヨーヨーはTHまで戻ってくる(まだキャッチはしない)

⑤THまで戻ってきたヨーヨーは再び下へ落ちていくので1往復目と同じようにTHを引く。

⑥ヨーヨーが上に戻ってきたらキャッチする。


<ポイント>

 1往復でキャッチしてしまうと「ストリングの巻き方向」が逆方向の状態でキャッチすることになります。2往復、4往復、6往復…というように偶数回でキャッチしましょう。



スロー・ダウン

①力こぶを作るようにヨーヨーを構える。

②腕を真っ直ぐ下ろしながらヨーヨーを前方にスロー。

③ヨーヨーがストリングの先に達したらTHを上に軽く引く。

ヨーヨーが上に戻ってきたらキャッチする。


<ポイント>

 腕を力いっぱい振り下ろすとヨーヨーの軌道がぶれたり腕が下がりすぎてヨーヨーが地面に衝突することがあります。力を入れずに真っ直ぐスロー出来るよう練習しましょう。



スリーパー

①スロー・ダウンと同じ要領でスローする。

ヨーヨーがストリングの先に達してもTHを引かないでいるとヨーヨーがスリープ(空転)する。

③そのまま数秒間スリープさせる。

④THを引いてヨーヨーをキャッチする。


<ポイント>

 うまくスリープしない時はグラビティプルと同じ投げ方(落とし方)をしてストリングの先でヨーヨーが回る感覚を掴んでみましょう。最初の目標は3秒スリープ。そこから10秒、30秒、とスリープ時間を伸ばしていってください。



フォワード・パス

①手のひらを下にしてヨーヨーを構える。

②ヨーヨーを前方にスローする。

③ヨーヨーが戻ってくる前に手のひらを上に向ける。

ヨーヨーをキャッチする。


<ポイント>

 力いっぱいスローするとヨーヨーが猛スピードで戻ってくるので危険です。少し斜め上目がけて軽い力でスローしましょう。



ブレイクアウェイ

①サイドスタイルでスローする。

②ヨーヨーがスリープしながら半円を描く。

③ヨーヨーがFH側の肩を通り過ぎたらTHを引いてキャッチする。

 


<ポイント>

 サイドスタイルの基本となるトリックです。真横にスローできていないとヨーヨーが体にぶつかってしまうので慎重にプレイしましょう。ヨーヨーを円運動させるのに過度な力は必要ありません。ヨーヨーとTHと位置関係がきれいに保てていればヨーヨーはFH側までスーッと移動します。



ロック・ザ・ベイビー(日本名:ブランコ)

①フロントスタイルでスリーパーをする。

②FHの甲をTH側からストリングに当てる。

③THを下げヨーヨーの近くのストリングをつまむ。

④FHを下げると三角形ができる。

⑤三角形の中でヨーヨーを前後に数回揺らす。

⑥スリーパーの状態に戻してキャッチする。


<ポイント>

 まずはヨーヨーを回転させていない状態できれいな三角形が作れるように練習してみましょう。



インサイド・ループ(別名:ループ・ザ・ループ)

①フォワード・パスと同じようにスローする。

②ヨーヨーが戻ってきたらキャッチせずに手首を回してヨーヨーを前方へ投げ返す。

③数回繰り返したらキャッチする。


<ポイント>

 スナップを効かせた手首の返しが重要となるトリックです。濡れた手の水滴を払うときの動作を思い出してください。手首だけを素早く動かし、遠心力を働かせて水滴を払いますよね?それが「スナップが効いた動き」です。腕全体を回してしまうと知らず知らずの内にTHと顔の間隔が近くなることがあるため危険です。腕はリラックスした状態で前方に。肘は軽く曲げて。フォワード・パスのときよりも水平気味の軌道でヨーヨーが回るように練習してください。



オーバー・ザ・フェンス

①スロー・ダウンと同じように軽くスローする。

②ヨーヨーが手元に戻ってきたらそのままTHを飛び越えさせる。

③ヨーヨーが戻ってきたら再度THを飛び越えさせる。

④数回繰り返したらキャッチする。


<ポイント>

 インサイドループとは趣の異なるルーピングトリックです。前後でヨーヨーの軌道がずれないように、軽い力で慎重に手首を返してください。このトリックはヨーヨーが手元で反転しない系のルーピングトリックで、この系統はバタフライ型のヨーヨーの方が適しています。ルーピング型を使って上手くいかない時はバタフライ型で練習してみましょう。



ホップ・ザ・フェンス

①スロー・ダウンと同じように軽くスローする。

②ヨーヨーが手元に戻ってきたら前方へヨーヨーを飛ばすように手首を返す。

③ヨーヨーが戻ってきたら再度手首を返してルーピングする。

④数回繰り返したらキャッチする。


<ポイント>

 地面に向けてインサイドループとは逆方向に手首を返すルーピングトリックです。オーバー・ザ・フェンスを連続で行うようなイメージでプレイしてください。手首を返す時にストリングが人差し指の上に掛かるようにすると安定したループができます。



ブレイン・ツイスター

①フロントスタイルでスローする。

②FH人差し指をストリングに当て、THを下げる。

③THから伸びているストリングをヨーヨーに掛けて輪を作る(マウント状態の完成)

④輪全体を前方へぐるりと1回転させる。

⑤マウントを解除してヨーヨーをキャッチする。


<ポイント>

 マウント状態でTH・FHを上下に動かすと回転力が奪われたりヨーヨーが急に戻ってきてしまう事があります。完成形をしっかりとイメージしてヨーヨーに負担を掛けない動作を心がけましょう。

 動画後半では別パターンのブレインツイスターをやっています。スリーパーの流れから直接マウント状態を作ることを「ボトムマウント」といい、ボトムマウントから入るブレインツイスターを「ボトムマウント・ブレイン・ツイスター」もしくは「ブレイン・ツイスター2」といいます。通常版よりも「デキるヤツ」感が高いトリックなので頑張って覚えてみてください。



トラピーズ(別名:ムーンサルト)

①サイドスタイルでスローする。

②FH人差し指を前方に突き出す。

③FH人差し指を軸にしてヨーヨーをマウントする。

④ヨーヨーを跳ね上げるか、スリーパー状態までマウント解除してキャッチする。

 


<ポイント>

 正式?には「マン・オン・ザ・フライング・トラピーズ」という名前のトリック。押さえるべきポイントはふたつ。ストリングと人差し指を直角に交わらせること、そして人差し指をヨーヨーの近くのストリングに当てること。指とストリングが直角に交わっていないとヨーヨーの軌道が前後にずれます。またヨーヨーから離れた位置に指を当ててしまうとヨーヨーをストリングに乗せる狙いがつけにくくなります。



ダブルオン・トラピーズ

①トラピーズを行う。

②ヨーヨーがマウントしたらその勢いを使って再度マウントする。

ヨーヨーを跳ね上げるか、スリーパー状態までマウント解除してキャッチする。


<ポイント>

 トラピーズの勢いを使って2回マウントするトリックです。1回目のマウントと2回目のマウントでは両手の間隔が短くなっているところがポイント。ヨーヨーのコントロールはTHに任せてFHは横移動することに徹しましょう。



ダブル・オア・ナッシング

①サイドスタイルでスローする。

②FH人差し指に下からストリングを掛ける。ヨーヨーはそのままTHの方へ流す。

③TH人差し指に上からストリングを掛ける。ヨーヨーはそのままFHの方へ流す。

④FH人差し指でトラピーズする。

⑤ヨーヨーを跳ね上げるか、スリーパー状態までマウント解除してキャッチする。


<ポイント>

 両手の周りをぐるりと一周させて行うトラピーズ系トリックです。トラピーズやダブルオンの時よりも両手の間隔が狭くなる点に注目し、トライアンドエラーで適切な間隔を掴みましょう。FH人差し指に掛かるストリングの位置も重要です。1回目は「指の付け根」あたりに掛け、2回目は「第1関節付近」に掛けるようにヨーヨーを動かすとマウントのミスが防げます。



スプリット・ボトム・マウント

①フロントスタイルでスローする。

②FH人差し指にストリングを掛ける。

③TH人差し指でボトムマウントする。

④スリーパー状態までマウント解除してキャッチする。


<ポイント>

 フロントスタイルトリックの導入部分に使われるトリックです。両手の位置が左右に大きくずれるとヨーヨーが傾きやすくなるので注意しましょう。



バレルロール

①スプリット・ボトム・マウントを行う。

②ヨーヨーを前方に回す(ブレインツイスターの要領)

③ヨーヨーの下をくぐるようにFHを動かしてヨーヨーを前方のストリングに乗せる。

④FHがTHよりも高い位置にくる。

⑤ヨーヨーの下をくぐるようにTHを動かしてヨーヨーを前方のストリングに乗せる。

⑥3~5の手順を数回繰り返してキャッチ。


<ポイント>

 ヨーヨーを前方のストリングに乗せる時はTH(FH)がヨーヨーの下をくぐることによって生まれる力を利用します。「ヨーヨーを乗せ替える」というよりも「手をくぐらせたら反動でヨーヨーが前のストリングに移った」という感じのイメージを持って練習してみてください。



リジェネレーション

①少し低めの軌道でフォワード・パスを行う。

②ヨーヨーが戻ってきたらオーバー・ザ・フェンスやホップ・ザ・フェンスの要領でヨーヨーを下方向に投げ返す。

③数秒間スリープさせてからキャッチする。


<ポイント>

 ルーピングのテクニックを使うことでヨーヨーに再度回転力を与えるトリックです。リジェネレーションをマスターすればヨーヨーをキャッチすること無く複数のトリックを連続して行うことが可能になります。投げ返しの軌道がまっすぐになるように練習しましょう。



トラピーズ・ブラザー

①トラピーズを行う。

②ヨーヨーを跳ね上げ、TH側へと流す(このときストリングはFH中指に掛かる)

③TH人差し指でヨーヨーをトラピーズする。

④通常のトラピーズに戻してキャッチ。


<ポイント>

 トラピーズのブラザー(兄弟)トリック。FHからTHへ移動する際にヨーヨーが前後に揺れると上手くマウントできません。ストリングに対して自然な軌道を保つようにしましょう。



ローラー・コースター

①トラピーズ・ブラザーを行う。

②ブラザーの状態からダブル・オア・ナッシングにつなげる。

ヨーヨーを跳ね上げるか、スリーパー状態までマウント解除してキャッチする。


<ポイント>

 基本となるトラピーズ系トリックの集大成です。トラピーズ、ブラザー、ダブルオア、それぞれのトリックの練度を高めれば自然とできるようになるはず。うまくいかない時はそれぞれのトリックを再度練習し直しましょう。



ワインダー

①FHでヨーヨーを持つ。

②FH親指をヨーヨーに押し付け、下方向に弾くとヨーヨーが回る。

③THを引いてヨーヨーをキャッチする。


<ポイント>

 止まっているヨーヨーのストリングを素早くリワインド(再び巻く)するトリックです。練習の効率を上げるのにとても有効なトリックなので必ず習得しましょう。FHから直接THに戻せない人は何度かグラビティプルを挟んでもOKです。バインドヨーヨーを使う場合は回転力が残っているうちに素早くバインドしましょう。



サイド・ワインダー

①スリーパーを行う。

②ヨーヨーを胸の前まで浮かせるイメージでTHを引く。

③ヨーヨーと並ぶようにTHを左右どちらかに動かす。

④ストリングが波打ちながらヨーヨーに巻き取られていく。

⑤そのままヨーヨーをキャッチする。


<ポイント>

 ストリングのヨリを一瞬で大きく変化させるトリックです。ヨーヨーがストリングを巻き上げつつ滞空するイメージで練習してみてください。THが右手の場合、体の内側に飛ばすとヨリがきつくなり、外側に飛ばすとゆるくなります。


その他のトリック

 Youtubeには有志によるトリック解説動画が多数アップロードされています。特に海外のプレイヤー、団体による動画が多いので「yoyo trick tutorial」「yoyo trick beginner」という風に英語のキーワードで検索すると色々なトリックが見つかると思います。

 

【おすすめのYoutubeチャンネル】

Yotricks

Yotricks.comの公式チャンネル。ヨーヨーやけん玉の上質なチュートリアルがたくさん公開されています。

 

yoyotricklist

国内の有名プレイヤー達によるトリック動画が公開されています。

 

BoysToyPark

バンダイ「ハイパーヨーヨー」の公式動画。基本トリックが見やすく撮影されています。

※ハイパーヨーヨーで使われているトリック名は業界内の一般的なトリック名を異なることがあります。

 

ZEST製のトリック動画はTrick 4 Beginnersのコーナーにまとめてあります。

 

【トリック動画でよく耳にする英語】

 英語が苦手な人でもこのあたりの単語を覚えておけば中の人が何を言いたいかわかる…はず…

 

 ヨーヨーハンド:THのこと。

 オポジットハンド:FHのこと。

 クロックワイズ:時計回りのこと。

 カウンタークロックワイズ:反時計回りのこと。

 アップサイド・ダウンサイド:上側・下側のこと。

 アップサイドダウン:逆さまに、逆に、ひっくりかえしての意。

 ディスマウント:マウント状態から崩すこと。ヨーヨーをストリングの上から外すこと。