ベアリングロックをケアしよう


フルメタルヨーヨーで最も故障の可能性が高い部分は軸周りです。ベアリングケアと並行して軸周りもしっかりとケアしていきましょう。

 


軸穴とアクセルの清掃

ボディの軸穴とアクセルには切削加工や日々の開閉によって生じた金属粉が付着していることがあります。特に切削が粗い安価なフルメタルヨーヨーはかなりの確率で金属粉が生じています。

 

この金属粉を取り除かずにボディを開閉していると次第に軸穴のネジ山が削れてナメてしまったり、アクセルが摩耗して折れてしまうことがあります。数千~数万円するヨーヨーでもこの点をおろそかにしていると突然壊れて使えなくなってしまいます。

 

また生じた金属粉がベアリング内部に入り込んでベアリングをだめにしてしまうこともあります。まずは購入直後にしっかりと清掃し、以後も定期的に清掃するようにしましょう。

 

<アクセル>

パーツクリーナーにつけ置きして金属粉を浮かせます。極めて稀ですが金属粉の他に埃やネジ留め剤のようなもの付着しているケースもあります(上記画像参照)つけ置きで取り除けなかった分は歯ブラシなどをつかってしっかり清掃しましょう。金ブラシはアクセルを痛めるので使ってはいけません。ブラシ掛けの後は再度つけ置きして金属粉を完全に除去してください。浸透力が高いオイルを併用するのもよいでしょう。

 

<軸穴>

基本はエアダスターやカメラ用品のブロアーを使って金属粉を飛ばすだけでOKです。金属粉が飛び散るので出来れば防塵ゴーグルと防塵マスクをして屋外で作業してください。最低でもメガネ(花粉症予防メガネだとなお良し)と使い捨てマスクは着用しましょう。

 

金属粉がたくさん溜まっていそうな場合はパーツクリーナーを染み込ませた細めの綿棒を突っ込んで金属粉を拭い、再度エアダスターを使って下さい。軸穴の中に綿棒の繊維が残った時はピンセットで取り除きましょう。

 


ベアリングロック表面の清掃

ベアリングロックとベアリングの嵌合のキツさはヨーヨーとベアリングによって差があります。着脱が困難なほどキツい組み合わせの場合、ベアリングロックの表面やベアリング内輪が削れて金属粉が生じていることがあります。

 

 

こちらの金属粉もベアリングを痛める原因になりますし、そのまま使い続けるとベアリング取り外しの際にベアリングロックがちぎれるという最悪の事態に繋がる恐れもあります。

 

ベアリングロックの表面はパーツクリーナーを染み込ませたティッシュで拭えばきれいになります。念を入れたい時は細めの金属用コンパウンドをかけてもいいでしょう。

 

 


ベアリング内輪の注油

ベアリングロックがキツく設計されているヨーヨーは清掃してもベアリング着脱の度に金属粉が発生することがあります。その対策のひとつとして取り付けるベアリングの内輪にオイルを塗るという方法があります。

 

 

オイルを含ませた綿棒でベアリング内輪をさっとなぞり、表面が薄っすら濡れば十分です。泡立ったり垂れてきたりするほど大量に塗布してしまうと軸穴やレスポンスまで侵してしまう可能性があるため、ごく少量にとどめましょう。このメンテナンスをしておくだけで金属粉の発生が低減したり、ベアリング着脱が容易にすることができます(改善の程度には個体差があります)

 

ヨーヨー用オイルの多くはシリコーン系オイルのため極圧性に乏しく、嵌合がきわめてキツい個体ではめざましい効果が得られません。ヨーヨー用オイルで改善が見られない時は機械部品用のオイルを試してみましょう。僕はプラスチックを侵さないCURE5-56無香性を愛用しています。